名演小劇場

自分が生まれ幼児期を過ごしたころ、戦中戦後の世界の状況は?

映画によって遠い過去の出来事を知ることになる。

今更ながら~~知らないことが多すぎる。

アンジェイ・ワイダ監督、最後のメッセージ
2016年10月9日、アンジェイ・ワイダ監督が急逝した。享年90。
世界から尊敬される巨匠が死の直前に完成させた作品は、
「戦後の社会主義圧政下で、
自らの信念を貫き、闘った実在の芸術家の姿だった――。

ひとりの実在の芸術家を通じて描かれる、20世紀の激動の時代

ストゥシェミンスキは、ミンスク生まれで、ロシア出身のカジミール・マレーヴィチの助手を経て、彫刻家の妻カタジナ・コブロとともにポーランド前衛芸術の地盤を築いた。ワイダはしかし、この映画で、ストゥシェミンスキを単なる高潔でヒロイックで、模範的なアーティストとしては描いていない。芸術に全身全霊を注ぐ一方で、家族をないがしろにしたひとりの芸術家の影の部分も冷徹に描いている。厳しい境遇におかれた娘ニカの気丈さ、健気さが心に残る。
アンジェイ・ワイダは、この遺作においても、「祖国への報われぬ愛」に殉じた不屈の精神を、見事に浮き彫りにしているのだ。最後のメッセージとなった本作が世界に投げかける透徹したまなざしは厳しく、しかしまさに遺言ともいうべき、人間愛に満ちた傑作となった。』公式HPより